読書記録

26歳OL。おすすめ本を紹介。

【おすすめ本】『アルケミスト』パウロ・コエーリョ ~人生が変わる読書~

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アルケミスト
箸 パウロ・コエーリョ

 

・81か国語に翻訳されている

・全世界8500万部のベストセラー

・世界で最も読まれている本「第5位」

と、言わずもがなの大名作。

 

一見ただの小説に見えるが、

「人生とは?」「生きる上で一番大切なことは?」

自己啓発本を大きく上回る

素晴らしいメッセージがてんこもりに込められている。

 

人によっては何でもない一文が、

ある人によっては心が大きく動かされる重たい一文ばかり。

 

一見普通の登場人物同士の会話が

人によって違う箇所に突き刺さりまくり、ハッとさせられる。

 

<あらすじ>

半飼いの少年サンチャゴは、その夜もまた同じ夢を見た。一週間前にも見た、ピラミッドに宝物が隠されているという夢――。少年は夢を信じ、飼っていた羊たちを売り、ひとりエジプトに向かって旅にでる。
 アンダルシアの平原を出て、砂漠を越え、不思議な老人や錬金術師の導きと、さまざまな出会いと別れをとおし、少年は人生の知恵を学んでいく。
「前兆に従うこと」「心の声を聞くこと」「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれること」――。
 長い旅のあと、ようやくたどり着いたピラミッドで、少年を待ち受けていたものとは――。人生の本当に大切なものを教えてくれる愛と勇気の物語。

https://www.kadokawa.co.jp/product/199999275001/

 

<おすすめのする人>

どんな人にも一度は読んでほしい作品だったけど

あてはまるひとには特に読んでもらいたい。

 

・何かに挑戦することにためらっている人

・自分の人生に大きな不満はないが、満足はしていない

・後悔ばかりしてしまう人

・漠然と「このまま死んでいってもいいのか?」と不安な人

 

<感想>

・運命を切り開く

・運命はすでに決まっている

 

の両方は相反する者ではなく共存している。

小説だけど、人生とは何か・生き方を教えてくれる本ととらえた。

 

「自分で決められる選択肢は、自分の人生にとってとりとめもないこと」

 

というセリフが私には刺さった。

この言葉に何度も救われている。

 

 

「あーーーあの時こうすればよかった、、、」

「あっちの選択肢にしておけばよかった、、、」

 

なんてことは人生で何回も起こるし、

過去は変えられないことがわかっているが故に、この類の後悔は苦しみが大きい。

 

そんなときに思い返して

自分に言い聞かせている私にとって大切な一文。

 

このセリフを私は、

「運命がきまっているから何を頑張っても無駄なんだ」

という悲観的に捉えるのではなく、

 

・経験しなければいけない大事な物事

・出会わなければいけない人には必ず出会う

ことは運命としてすでに決まっているのだから

自分で決められる選択肢(仕事をやめるとか、どこに住むかとか)が

運命を左右することはない。

と解釈した。

 

だから、

生まれたときから決まっている運命ポイントに到着するまでの選択肢は

一番自分がハッピーな気持ちになる方を選ぼうと思えた。

 

あの経験は生きる上で必要だったな」

「あの人との出会いはターニングポイントだったな」

と感じる経験は

必ずしも自分で選び続けてたことじゃなくて

周りの人とか選ばざるを得なかったこと

(生まれた街や、学校のクラスとか、転勤とか、滑り止めで入った大学とか)

が全部繋がって今の自分がいる。

 

短い目で見ると後悔していたこと、辛い経験が

長い目で見ると必要な経験だったなと

振り返って感じることは多い。

 

後悔した選択肢も、いつか大事な選択に変わる日がくるから

人生の岐路に立ち、迷ったとき

どちらを選んでも人生のゴールはなにも変わりはないかと思えるから

生き方が楽になった。

 

人によって読んだ感想とか

心に残るフレーズは全く異なってくるんだろうなと感じる作品。

また違う時期に読んでも、感じ方が違うんだろうなと思ったので

本棚から捨てず、いつか読み直そうと思う。